ナル研!私立はぴるん学園☆NARUTO研究部

同人サークル「私立はぴるん学園」産のスターダスト☆NARUTO研究部のゆむのんです

千鳥と雷切、その系譜・・・!いつから千鳥は雷切と呼ばれるようになったのか?「カカシ秘伝」「イタチ真伝」で明らかになった「千鳥」という術の持つ意味とは?「写輪眼のカカシ」が本当の写輪眼継承者の弟子に授けた千鳥、その真意!

◇せーの、はぴるん◇

こんにちは。同人サークル「私立はぴるん学園」のゆむのんです。

今回は原作だけでは描かれていない、千鳥と雷切の関係性について、アニオリ・カカシ秘伝・イタチ真伝で判明した情報を中心として考察していきます。原作しか読んでいないという方は知らない情報のほうが多いと思いますので何かのお役に立てると思います。

 

上記の順で解説していきます。

 

1.いつから千鳥は雷切と呼ばれるようになったのか?

カカシが使った場合のみ、千鳥が雷切と呼ばれる理由については、アニメオリジナル忍界大戦編「第五百八話脅威、甚八・串丸コンビ!!」内で回想されています。

第二次忍界大戦後、オビトの殉職に伴いミナト班は解散しますが、戦争がそれで終わったわけではなく、彼らの戦いは続いていました。カカシが隊長となる新たに編成されたリン・カカシ・ガイから成る新制カカシ班として木の葉隠れと岩隠れの紛争に駆り出され、戦士として役割を与えられています。このときカカシは自身の写輪眼・および千鳥について相当な熟練度を持ち、各国の精鋭たちにもその名をとどろかせており、また、ガイ・リンについても中忍のベストを装備していたため第二次忍界大戦からある程度時間が経過したと思われます。

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そんな中、ガイが「八門遁甲・第四の門・傷門」を解放して単独で先攻し、敵の陣地の奥深くまで攻めますが、それは敵の誘導による罠であり、陣地に攻め込みすぎたせいで結果として彼らは岩隠れ内地で孤立し、包囲されてしまいます。オビトを失った経験から、「仲間を失わない・危険にさらさない」ことに強く固執しているカカシは仲間を顧みないガイの身勝手な行動に感情の苛立ちを抑えきれなくなり、「単独行動は規律違反だ」とガイを糾弾します。ガイは強く責任を感じてしまい、この窮地を脱すべくカカシ・リンだけはこの場から逃がそうと、傷門で受けた体への負荷が回復しないままカカシの制止に耳を貸さず、自分を囮にするために包囲網へ飛び出して行ってしまいました。

善戦により敵を十分ひきつけ、二人が逃げる時間を稼ぎきったと判断したガイは満身創痍となり、敵に取り囲まれてしまいましたが、ちょうどそのタイミングでリンを安全な場所まで送り届けたカカシが颯爽とガイの救援に駆け付けます。痺れる~。戦場のボーイズライフであれば一人で突っ走ってしまった隊員を追うことはしなかったカカシも、仲間を守ろうと命を張るガイの気持ちを汲み、また、オビトのような悲劇を起こさないためにもガイ・リンそれぞれの命を助ける判断を迅速に下せるように成長していました。

どうして勝手に突っ走った自分を助けに来たのか尋ねるガイに対し、「お前が命令に背いたからさ。」「忍びの世界で命令違反はクズだ。だがな、その命令違反が仲間の命を守るためだったとしたら、それを見抜けないようじゃ隊長失格だ」と答えます。

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オビトの意思を尊重したカカシの成長が見れます。

 

安心したのもつかの間、岩隠れはこの戦争を終わらせるべく広範囲術式を組み、人工的に雷を発生させ、それを木の葉の陣地に落とし、戦況を終結させようとする準備を行っていましたが、ついにそれが起動するタイミングが訪れてしまいました。

皮肉なことではありますが、敵の戦地に深く入り込みすぎてしまったカカシ・ガイがそれゆえにその術式に一番近い位置にいる木の葉の忍でした。

カカシは最後の力を振り絞り、木の葉に降り注ぐまで一刻の猶予もないその雷を破壊し、木の葉の忍全員を救うために千鳥で飛び出します。

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決死の覚悟で彼は見事降り注ぐ前に「雷を切り」、術式を不発にさせ、落胆する岩隠れの忍の残党を安全地帯に運ばれたリンの増援依頼により駆け付けた木の葉の精鋭とともに包囲し、この戦線に終止符を撃ちました。

岩隠れが頼りにしていた広範囲に雷を発生させる術式を、カカシが「雷を切って」不発にしたことはことは岩隠れの上層部を中心とし各国にはその「雷切」という伝説とともに「写輪眼のカカシ」の異名をさらに知らしめ、そして自国には「白い牙の息子」が「木の葉を救った英雄」に昇華した、としてその名をとどろかせることになったと思います。

 

以上がカカシの千鳥が「雷切」と呼ばれるようになった理由です。

 

2.「カカシ秘伝」「イタチ真伝」で明らかになった「千鳥」という術の持つ意味とは?

「カカシの千鳥」について前置きが長くなってしまいましたが、これからは「サスケの千鳥」についての考察をしていきます。

「カカシ秘伝」「イタチ真伝」でカカシ・イタチそれぞれの視点から描かれるサスケの千鳥について、その意味はさらに深く、印象は大きく変わったものとなるでしょう

「カカシ秘伝」「イタチ真伝」でサスケの千鳥が描かれている場面は、1部のイタチ襲撃時(イタチ視点)です。

ナルトを攫いに来たその目的を原作では「自分が生きている」と警告するため、だったとマダラは伝えましたがイタチ視点ではその目的はもう1つありました。

それは「サスケが上手くやれているか確かめる」ためです。

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「カカシ秘伝」で、イタチは暗部として活動するカカシの部隊にカカシ直属の部下として配属され、カカシとともに忍世界の闇を担っていた、と判明します。

イタチとカカシは上司と部下という関係ではなくお互い辛い境遇にあるエリート同士、いわば戦友としての関係だったのではないでしょうか

そんなイタチは当然カカシの①の雷切伝説を知っていたと思います。

そして自来也との対面時、イタチと鬼鮫を追ってきたサスケの放った千鳥を見て、「あれはカカシさんの…」「お前の面倒を見てくれる人間は、ちゃんといたんだな…」と安堵します。

イタチにとっての「サスケの千鳥」は単に成長の証というものではなく、カカシという木の葉を救った英雄とうちは一族のサスケを繋ぎとめてくれているものとなっていたのだと思います。

本当は木の葉に残って英雄としてその名を馳せていてもおかしくなかったイタチが、木の葉の英雄・カカシから千鳥を受け継いだサスケの姿を見て思うことはたくさんあると思いますが、やっぱり一番は「サスケが木の葉に馴染み、上手くやれているか確かめられて嬉しい」だったと思います。

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この発言から分かる通り、イタチは自分が木の葉に生まれたことに誇りを持っています。だからこそ、木の葉の英雄からその英雄のルーツとなった「千鳥」を受け継いでうちはの殺人鬼である自分に対して明確に殺意を向けているサスケの姿はとても華々しく見えていたはずです。木の葉の住民はイタチを逆賊と思っている人間の方が明らかに多いため、理由こそ復讐ではありますが、木の葉に対する脅威・暁の構成員であるイタチは明確に(真実を知らない)木の葉の忍にとっては危険な悪人です。その危険な悪に立ち向かうサスケはうちはの内部事情をよく知らない路傍の一般人から見れば、まさに木の葉にとっての障害を取り除こうと必死に戦っている立派な木の葉の忍で英雄の素養のある人物に見えていると思えます。

嬉しさのあまりもっと強くなるのを期待してサスケをちょっとボコボコにしすぎちゃいましたが、それもサスケのイタチに対する憎しみをさらに募らせ、復讐のための力をつけ、やがてはその力でイタチを圧倒し、うちはの殺人鬼を殺した「本当の英雄」として英雄・カカシのように木の葉の住民全員から尊敬されるという立場にサスケを仕立て上げてあげたかったのでしょう。「カカシの雷切」のように「サスケの千鳥」は木の葉の英雄・うちは一族の生き残りのサスケの代名詞として木の葉の忍に語り継がれる未来をイタチは見ていたと思います。

 

以上が、「サスケの千鳥」の持つ意味とは、里の英雄とサスケを繋ぎとめるものであり、サスケを英雄に導いてくれるはずだった存在だと思った理由です。

 

3.「写輪眼のカカシ」が本当の写輪眼継承者の弟子・サスケに授けた千鳥、その真意

 

 以前紹介した記事

yumunonize.hatenablog.com

 

で、千鳥はサスケに中忍試験で我愛羅やその他の強敵に対抗すべく与えた技、と言いましたが今回ではさらに踏み込んで考察します。※(以下お送りする部分に関しては根拠の少ない上に完全な僕の妄想です!事実と異なるかもしれませんがご容赦ください。)

僕の考える、カカシがサスケに千鳥を託した理由としては2つあり、1つ目はイタチの境遇を知っていたにもかかわらずその惨劇を止められなかったカカシは、イタチを真に理解できなかった自責もあり、やはり②と同じように、今のところ「うちは一族の悲劇の生き残り」としてしか見られていないサスケを自分と同じ「木の葉の英雄」にしてあげたかったからこの術を託したのだと思います。なので口実では中忍試験の我愛羅に対抗するため、と言っていましたが本当はまだ見ぬ脅威である「イタチに対抗するため」、うちはの惨めな生き残りではなく、新たな時代のうちはとして未来を自分の手で切り開いて欲しかったのだと思います。

 2つ目は、コピー忍者としてその名を謳われる「写輪眼のカカシ」の異名を与えてくれた「オビトへの恩返し」だと思います。戦場のボーイズライフ内でミナトに諭されていた通り、千鳥という術はカウンターを見抜く素養がなければ使いこなすことは容易ではない術です。だからオビトに貰った「写輪眼」を本当の写輪眼継承者・うちはサスケに託すことが自分にできる今はもうこの世にいない(と思っている)うちはオビトへの最大限の恩返しだと思ったのではないでしょうか?その根拠として、カカシは任務出発前に毎朝必ずオビトの慰霊碑に手を合わせ、何時間も後悔や自責に時間を忘れてしまうくらいPTSD的傾向に苛まれており、それを遅刻癖、と周りに言い訳しています。ですがサスケに千鳥の修業をつけることになってからも修業時間に遅刻はするのですが、その理由はオビトの墓参りだからではなく、片手崖登りの修業を自らに課し、それがなかなか終わらなくて集合時間に間に合わなくなっています。明らかに心境の変化があります。それは大蛇丸に足がすくんだり、サスケの診療中にサスケを攫いに来たカブトに出し抜かれてしまったという自身の鈍りからくる焦りもあると思いますが、毎朝オビトの慰霊碑に行っていた時間を自分の修業の時間に変えた=止まっていた時間が動き出した、と解釈できます。オビトに頭を下げるだけの懺悔をやめ、これからはオビトにこれまで自分を英雄にしてくれた写輪眼を与えてくれた恩を返す、そのためにまずはオビトと同じうちは一族のサスケに千鳥を託すことにする。その前にまずは、自分を鍛えないといけない。だからこうして毎朝ここに来ることはもう出来ないよ。きっとオビトに送る最後の墓参りの朝、こんな言葉を慰霊碑に向かって語り掛けていたんではないでしょうか。

 

以上が、「写輪眼のカカシ」が本当の写輪眼継承者の弟子・サスケに授けた千鳥、その真意です。

 

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暁・うちはサスケ

written by ゆむのん

 

 ここまでお付き合いいただきありがとうございました。

ナル研!私立はぴるん学園☆NARUTO研究部では今後も引き続きNARUTOの考察を続けていきたいと思います。

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