ナル研!私立はぴるん学園☆NARUTO研究部

同人サークル「私立はぴるん学園」産のスターダスト☆NARUTO研究部のゆむのんです

仲間を殺してまで・・・。サスケなりの愛情表現徹底解説!「じゃあな」という台詞、その真実に一同涙が止まらない・・・

◇せーの、はぴるん◇

こんにちは。同人サークル「私立はぴるん学園」のゆむのんです。

今回も前回に引き続き、JC51巻「サスケvsダンゾウ…!」及びJC52巻「それぞれの第七班…」を中心にサスケ視点での考察をしていきたいと思います。

 

今回の考察内容は、「仲間を殺してまで・・・、サスケなりの愛情表現」です。

 

 

 

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51巻ではサスケがかつての仲間だった①香憐、そして②サクラにそれぞれ千鳥鋭槍・ノーマル千鳥で手をかけようとします。

なぜ仲間を「相手にもよく知られている千鳥で」「自分を二度と信用できなくなるまで」殺そうと思ったのか、そこには「沈黙」というイタチから受け継いだサスケなりの愛情表現が読み取れます。

 

①-1.なぜ香憐を千鳥鋭槍で貫いた?

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このシーンでは一見しただけではサスケが冷酷な人間、という印象を持ちがちかもしれません。僕も初めて読んだときは冷酷だ、と思った以上にヒーラー役の香憐をここで見捨てるのは愚策じゃないか?と思っていました。

しかしこの状況をよく整理してみましょう。

1.自身にチャクラを渡し瀕死の香憐が人質になっている

2.サスケは香憐にうずまき一族由来の再生能力・クシナと同じ封印の鎖があることを既に知っている※

3.ダンゾウ本来の左目(シスイの写輪眼)に瞳力が戻りつつあり危険な状態

※(アニオリで大蛇丸と修行をしていた時代にサスケが水月・香憐をあえて窮地に陥れ各々の能力を確認する回があるのでそちらをご確認ください...何話か忘れました)

 

以上3点からもう一度このシーンを見返すと、ダンゾウの左目に産みこまれた秘蔵のシスイの万華鏡写輪眼別天神」やそれを使い捨てにイザナギを使える存在となったダンゾウに人質にされた香憐がいかに危険な状態であるか分かります。

サスケはこの時最悪のパターンとしてダンゾウが何らかの手を使い香憐に幻術をかけ木の葉に平伏させ拷問の末情報を吐かせようとする、または香憐ごと裏四象封印で自爆する手はずを踏んでいるものとして動いていると考えています。そして香憐は千鳥鋭本一発程度喰らっただけでは簡単に回復できる創造再生に近い治癒能力があるのも確認済みです。ならば最優先させる事項はこの場で最も死に近く、それ故にどんな奥の手を使うかわからないダンゾウを真っ先に殺すべきで、その結果(負傷しても安全な場所であれば高精度で自己再生できる)香憐をダンゾウの人質から解放する、これが叶えばひとまずの最悪の事態は避けられるわけです。まして瀕死のダンゾウと香憐では千鳥鋭槍がどちらに対してより致命的なダメージになるのかわからないほどサスケはバカではありません。

人質にとられ危険な状態の香燐を一刻も早くダンゾウから切り離すために放った千鳥鋭槍は香憐を救う為の最善の策だったといえます。もちろん香憐の再生力を信じ、彼女だけは絶対にダンゾウから助けたい、という考えのもとでの行動です。

実際、香憐を助けて裏四象封印を隠し持つダンゾウのみを一秒でも早く殺す技がその状況で他の方法では特に有効となるものがあるかと言われれば特に浮かびません。

忍者が最後の最後に出すとっておきの技の威力については、サスケはイタチ戦でしっかり学んでいるはずです。それを未然に防ぐことが、本当に仲間のことを大切で助けたいと思ったからこその対応です。

なので、千鳥鋭槍で香憐ごとダンゾウを突き刺したことは、最も正確かつ迅速に香憐を助け、ダンゾウから解放する手段だったといえます。

なぜ香憐を千鳥鋭槍で貫いた?ーそれはあの状況において、ダンゾウのみを殺し香憐のみを助けることのできる唯一の突破口だったからです。

また、それが成功したことで香憐は木の葉視点で見ればサスケに捨て駒にされたあげくダンゾウもろとも殺されかけた手駒、すなわち「被害者」という大義名分を得られることができる立場を与えたました。アニオリ651話「あの笑顔をもう一度」から、香憐はもともと壊滅状態にあった渦潮隠れの里のうずまき一族の生き残りとして母親ともども草隠れの捕虜となり、ただ負傷者を回復させるための奴隷として扱われ、そんな扱いで生き続ける苦しみをよく知っている人間だと判明しています。もしサスケの仲間だという立場で木の葉の捕虜になれば、またしてもその能力から回復奴隷として扱われ、犯罪者・サスケの腹心という立場からもそれこそどんな目に合うか分かりません。また、不遇な一族な生き残り、という存在がどれほど辛い目に合うかはうちは一族の生き残りであるサスケ自身よく知っているはずです。だからこそサスケに恐怖でしたがっていただけの単なる弱者の捨て駒、という筋書きが必要だったのです。香憐もダンゾウと同じくサスケの被害者であると木の葉に認識させ、またそれ故に、重要な情報源として丁寧に扱われてほしいということを望んだのでしょう。口先だけ「大切な仲間だ」というのではなく、実際に行動で示す沈黙こそがサスケの優しさだと思います。サスケは大蛇丸との修業時代に香憐・水月の能力を事前に確認していましたが、その時能力だけでなく、その生い立ち・ルーツにまで目を通していたのではないでしょうか。

 

①-2 何に対する「じゃあな」なのか?

これもサスケの優しさからくる「(もう俺の危険な復讐に付き合わなくていいよ、)じゃあな」、という旨の発言です。

「人質になるようでは足手まといだ」からも、ただの足手まといと思ったのではなく、「このレベルの戦いについてこれないような戦力であれば、今後何度も命の危険が迫る」、「だからこそこれ以上俺の道に付き合わせて彼女を危険な目に合わせてはいけない」と思ったからこそ自分に対してわざと不信感を抱かせるような演出で別れを告げたと思います。「じゃあな」と一言で済ませていますがその中には「これ以上俺の都合による復讐に付き合わなくていい」(→共犯者という繋がりを断ち切り、すべての憎しみは自分一人で背負うという覚悟)、「木の葉の里で被害者として丁重に情報源として扱われ、できれば平和に暮らしてほしい」という気持ちが含まれています。香憐が大蛇丸の前と水月の前とで大きく態度を変えていたのを見て、香憐がより強いものになびく賢い性格だというのをサスケは知っていて、木の葉でも猫をかぶりサスケの願い通りに「私はサスケの被害者です、かわいそうな弱者です」としてより香憐自身が安全になるよう振舞ってくれるだろう、と考えたはずです。(実際捕虜になった香憐は演技をし、イビキの部下から泣き落としのような形で同情してもらっています)

仲間の立場をこれ以上悪くしないために、少しでも仲間の罪を軽くさせるために共犯者という繋がりを断ち切る、また、本当に大切だと思うからこそ命に危険が及ぶ戦場から仲間を遠ざける。本当の優しさとはこういうことだと思います。

サスケの誤算は唯一、香憐はただ大蛇丸の死後香憐自身の保全のために自分になびいてきた存在にすぎず、他に安全な選択肢があればそちらに着き、保身のためにサスケを売るだろう、自分とは二度と道が交わることはないだろう、と思っていたところです。サスケの情報を持っている、ということが香憐を危険から守る最高峰の盾になると考えたのでしょう。実際はあの後木の葉を脱走して再びサスケに合流し鷹は再結集しちゃいますけどね...。香憐はサスケが思っている以上に。そしてサスケは香憐の思っている以上にお互いのことを大切な存在だと思っていたということです。香憐にこのときのサスケの気持ちが伝わっていてほしいと思っています。

サスケにとっては繋がりを断ち切るという儀式は単なる裏切りではなく、仲間を危険な目に合わせないために自分の道から遠ざける、という意味を持っていると思います。

この流儀はBORUTO時代になっても貫かれていて、大筒木の調査を危険と知っていながら単独で行うことからも分かります。サスケにとっての優しさとは、仲間を危険にさらさないことがサスケなりの「仲間思い」になっているのです。

 

②なぜサクラもよく知る千鳥でサクラを背後から襲おうとした?

①を読めばなんとなくわかるかと思いますが、サクラはサスケの千鳥がおよそ暗殺向きとは思えない「バチバチバチ...」という轟音とともに相手を手刀で貫く技だと知っています。本来は発動後は即座に相手に接近し、カウンターを受けないまま攻撃する技ですが、瀕死の香憐に「やめろ...」と言われるくらいにゆっくりとした動きでその用途とは全く違う発動をしています。本編ではカカシが助けに来ましたが、見た目の威力だけなら殺意はあるものの、これだけ音が大きければ(カカシがたとえ助けに来なくても)ゆっくりと背後から近づいているその動作の重さもありサクラは自力で回避できるだろう、という前提のもと千鳥を構えています。サクラを殺すつもりなんて全くないというのはもう分かりますね。

前回の記事で紹介したように、ナルト戦同様本当に相手を殺すつもりなら「天照」を使うべきです。

ですがなぜ事前に察知され回避されやすい状態で千鳥を使ったのか、これはサクラを本気で殺す気がなかったのと同時に、サクラに「サスケの殺意は本物だ」という思いを抱かせることです。これこそまさに共犯という提案をしてきたサクラに対して、「相手を大切だと思うからこそ、共犯という道を歩ませたくない、だから相手との関係を断ち切る」というサスケの優しさのよくわかる行動です。余談ですが、このときサクラは本当は油断させてサスケを毒付きクナイで刺すために来たのですが、サクラ自身もシズネから「サスケは大蛇丸との修業で薬物を投与している」と聞いており、毒に耐性のあるサスケには毒付きクナイも無効化される可能性の方が高いと承知の上だったと思います。なぜそんなサスケに殺されてもおかしくないような事をしたのか?本当はサクラもサスケと同じく誰かに自分を殺して(=裁いて)欲しかったんじゃないでしょうか?どんづまりな状況を救うための方法が心からの自殺願望というキャラクターが多く、そこがナルトの共感できる魅力の一つだと思います。一見しただけだとお互いが殺し合っているかのように見えますが、本当はどちらも元から殺すつもりなんて一切ないという裏設定を知ってしまうとそのシーンの意味が大きく違った見方になりますね。

なぜ千鳥で襲おうとした?→サスケの思う、サクラにとってのサスケについて知っている情報は「千鳥がメインウェポン」という、いまだに3年前の里抜けの時から更新されていないものと考え、あえてサクラが自分のメインウェポンと信じる千鳥をわざわざ発動することで、分かりやすく「本当に殺そうとしている」という演出をとったのでしょう。

 それではカカシが助けに来なければどうしていたでしょうか。

これは完全に僕の妄想ですが、サクラに千鳥をかわされた後即座に千鳥を解除し、サクラの背後に今度は気取られない速度で瞬身で回り込み1部と同じくただの手刀で気絶させていたのではないでしょうか

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 流石に「ありがとう…」ではなくここも香憐に言ったのと同じように「(俺の復讐に付き合う必要はないよ、)じゃあな」という台詞で締めると思いますが…。

 

 ここまでお付き合いいただきありがとうございました。

ナル研!私立はぴるん学園☆NARUTO研究部では今後も引き続きNARUTOの考察を続けていきたいと思います。

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